【夏】代掻き
5月中ごろ、田植えの準備が始まりました。
代掻きは稲の土壌をつくり、しっかり根付かせるための大切な作業です。
田んぼを耕運機で何度も何度も丁寧にならしていくと、
水に浸された土はまるでムースのようになってきます。
代掻きが終わり、山々から届いた清らかな水で満たされると、
眠っていいた田んぼは少しずつ命が吹き込まれていくようです。
水で湿ったひんやりした空気に触れた時、
自分がまるで水上都市にいるような錯覚に陥ってしまう、
それは「アジアのアルカディア」と称賛された美しい町にふさわしい光景です。
Photo & Essay:瀬野広美
Music : Free Patchwork ♪COUNTRY